ryo-u_hのブログ

高齢者運動指導者/川崎市在住/あらゆる健康の記事を載せていきます

【フレイルとは?】心身の虚弱状態について

【フレイルとは?】

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皆さんは『フレイル』という言葉ご存じでしょうか?
この言葉は、2014年に日本老年医学会が提唱しました。
簡潔に説明すると、「健常な状態と要介護状態の中間状態」のことを指します。
もっとわかりやすく説明をすると、心と身体が虚弱な状態であることを言います。

最近出来た言葉で耳にした事がない方も多いと思うので、今回は『フレイル』について記していきます。


【フレイルになる原因は?】
フレイルとは、単に筋力が衰えているだけの状態を指すのではありません。
もちろん要因の1つではありますが、大きく影響する要因としては2つあります。

●疾病にかかる
●老化による身体の機能(栄養、体力、社会的)低下

などです。

この2つの要因によって心身機能の低下(身体的・認知的能力の低下)が起こりやすいとされています。
すなわち、高齢者においてフレイルは発症しやすいということです。
では、フレイルに1度陥ってしまったら要介護状態になるのを待つだけなのでしょうか?


【フレイルへの対策と予防】

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フレイルになる危険性2つの内1つは低栄養状態が挙げられます。

●低栄養状態
現在、ダイエットを目的として、食事管理や運動に取り組む方が多くいらっしゃいます。
ダイエットに欠かせないのが「食事管理」ですが、高齢者において食事制限はあまりオススメ出来ません。
なぜなら、低栄養状態に陥る可能性がある為です。
もちろん十人十色の世の中、全ての高齢者にオススメしないわけではありません。
必要性が無いにも関わらず、痩せたいという強い気持ちが、低栄養状態引き起こしかねないのです。

現に、栄養状態の高低が健康寿命に大きく関わる事が研究によって明らかにされています。
元々、少食の方も少し注意が必要なのかもしれません。


●筋力、活動低下
歳を重ねるにつれて、筋力は段々と衰えていきます。
筋力・筋量が衰えていく状態を「サルコペニア」といいます。
先に述べた、低栄養状態が原因で、サルコペニアになる可能性もあるので、負のスパイラルに陥らないよう注意が必要です。
社会活動の参加や、散歩等の生活習慣を行うだけで身体の変化が起こると思います。


【最後に…】

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フレイルに陥ってしまい、運動不足や栄養状態の悪化が続いてしまうと、要介護状態になる可能性が非常に高いです。
大切なのは、フレイルにならないように、健常な時から適度な運動習慣化や、バランスの取れた食事を摂る事が重要になります。
社会活動の参加によって心理的健康の維持も期待できるので、積極的に様々なことに取り組む事をお勧めします。